ナイキのヴェイパーフライで好記録続出?厚底シューズ禁止か
東京五輪 東京オリンピック2020では、7月24日から8月9日まで、史上最多の33競技339種目が行われる予定です。そして今、陸上競技で使用されているシューズがテレビなどで話題となっています。
それは、ナイキが開発したヴェイパーフライという運動シューズ。箱根駅伝などでも使用する選手が好記録続出したり、世界記録保持者も履いているというナイキのヴェイパーフライは不公平なアドバンテージな厚底シューズなのでしょうか?
そもそもヴェイパーフライというシューズはどういったシューズなのか。それは3層構造をしており、間にカーボンプレートを特殊な加工で挟み込んでいるシューズ。履いた感じは、自然と前に押し出されるようなイメージ誰もが履いた瞬間にこれはいい!と叫んでしまいそうなシューズなんです。メーカー側のナイキとしても選手のために少しでも記録が伸ばせるようにという思いで開発を続けて完成したシューズ。それがなぜ今問題視されているのでしょうか。
世界陸連によれば、選手が使用するシューズは、使用されるシューズは誰にでも入手可能なものであり、アドバンテージをもたらすものであってはならないという規定があります。そして今回のヴェイパーフライシューズこの規則に抵触する恐れがあるとのこと、ヴェイパーフライシューズに使用されるカーボンプレートは特殊素材のため、大量生産が難しいものであり、だれても入手可能な価格帯ではないということでしょうか。
筆者としては、この世界陸連の定義自体があやふやなものであり、いったいどこで線引きをしていくかというところが今後の検討の課題といえるのではないでしょうか。
誰もが入手可能なお手ごろな価格帯というのはいったいいくらまでが妥当なのか。そしてカーボンプレートを挟み込んだヴェイパーフライシューズのような厚底シューズが人間の力学的にどこまでの高さであれば許容範囲と定義されるのか。あまり高すぎる厚底シューズそしてカーボンを挟み込んだシューズがクッションやばねのような役割をはたし、アドバンテージな存在になるというのはいったいどこまでの高さであればアドバンテージをもたらさないといえるのか。そしてその定義がさだまらないのであれば今後厚底シューズは使用禁止となってしまう可能性すら出てくるのではないかというさまざまな懸念がでてきます。
今一度大事なことは、選手が使用するシューズや衣服などがさまざまな場面で話題になっていますが、あくまでも記録をだすのは選手自体であり使われるシューズや衣服が要因ではないということを認識しておかなければいけません。ここでニュースや世間で報道されるとあたかもそのヴェイパーフライシューズが原因で記録が出て今までの世界記録があたかも規約違反での記録と認識されないようにと願うばかりです。
どちらにせよ選手が安心して今年の東京五輪や競技に集中できるように世界陸連は、数か月で結果をだすとのことですが、できるだけ早く結果をだしてあげるべきでしょう。
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