日本と海外での両耳装用率の認識の違い

2019年1月24日

日本では、補聴器の両耳装用率は、補聴器を装用している人口のまだ10%~20%程度で、米国では、補聴器を装用している人の70%程度にまでのぼるいわれています。
なぜこのように国の間で格差があるのでしょうか?

日本と海外での両耳装用率の違い

補聴器ユーザーと難聴者の大規模調査「ジャパントラック」というものがあります。一般社団法人日本補聴器工業会と公益財団法人テクノイド協会が日本における難聴や補聴器装用の実情調査を行なうことにより、多面的に難聴者の生活の質QOL向上を考えるものとして実施されています。

調査結果の一例

難聴者率(自己申告)

日本では約1430万人の難聴者がいると推測されています。これは、総人口の11.3%にのぼると言われています、他国でみると、イギリス:9.7%、ドイツ:12.1%、フランス:9.3%、アメリカ:30.2%となています。

その中で補聴器使用率は

日本:13.5%(国内推定約1430万人)、イギリス42.4%、ドイツ:34.9%、フランス:34.1%、アメリカ:30.2%

上記の補聴器使用率の人口の中からされに補聴器の両耳装用率は、日本では、10%~20%なのでかなり人数が縮小されているのがわかりますね。

※難聴者の国内推計人数は、総務省統計局発表2015年3月1日で総人口1億2689万人にアンケート結果の率を乗じて10万単位で四捨五入したもの

この中でも注目したいのは、難聴者率に各国で大差ないものの日本では、補聴器使用率が13.5%と欧米諸国に比べてかなり低い数字になっています。

補聴器の両耳装用率について