認知症と難聴について

難聴になると認知症のリスクが高くなる。。2015年1月政府は高齢化が急速に進む日本の問題に認知症対策強化にむけての国家戦略をうちたて新オレンジプラントなづけました。(認知症施策推進総合戦略)そういった中で認知症の危険因子として「加齢」や「高血圧」の他に、「難聴」もその一つの因子として挙げられています。

難聴と認知症の関係とは・・

新オレンジプランが提言する認知症を引き起こす要因、危険因子には

遺伝、加齢、頭部外傷、高血圧、難聴、糖尿病、喫煙 etc

米国における近年の研究報告
難聴が高齢者に多くみられる健康状態と深い関係にあると、米国の研究で報告されています。
その一端をご紹介。

■転倒のリスク
聞こえにくい人は、自分の全体的な環境をうまく認識できないためつまづいたり、転倒するリスクが高まります。

■認知症
聴力の低下は会話を理解するために聴き取りにかなり集中しなければならず、脳に余分な負担をかけることになります。難聴の程度が重くなればなるほど、認知障害の発生率も高くなり、精神機能の低下も急激になると研究は示唆しています。

■脳心血管障害
心筋梗塞や脳卒中などの障害により血流が不十分になって、内耳に血管障害が起こりやすくなり、高齢者では、心血管系疾患を発症すると聞こえに悪影響が及び、逆に改善されると聞こえが改善するという研究があります。

■がん治療
一部の抗がん剤や放射線治療には聴覚的な障害をきたす場合があります。

■糖尿病
糖尿病患者はそうでない人と比べて難聴になるリスクが約2倍になるという報告。

ご存知ですか。
難聴も認知症の危険因子

※聞こえが悪くなったなどの聴力低下や耳の変化を感じた場合は、まずは、お近くの耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。